ポルトフォイユ・オブリージュ
2023/11/12
ポルトフォイユ・オブリージュ
〜portefeuille oblige〜
⌘ レザーについて〜シェーブル〜 ⌘
ゴートレザーは牛革より薄いのにも関わらず繊維密度が高く柔軟で軽いことからバッグや財布をはじめとした革製品に多く用いられています。その機能性だけでなく、表面のシボや光沢感といった見た目の美しさからも世界中で愛され続けています。
そんなゴートレザーの中でも、世界トップクラスの品質のゴートレザーを生み出すアルラン社というタンナーがあります。
アルラン社(Tannerie Alran S.A.S)は1903年にフランス南部マザメに設立されました。良質なヤギ革を生産し続け、世界最高峰のタンナーとも評されています。熟練の職人の手作業と、最先端の仕上げ加工技術により生み出される皮革は、世界のトップメゾンでも多く採用されています。
アルラン社の生産する有名な皮革の一つにシェーブルシュリー (Chèvre Sully)というゴートレザーがあります。
アルランゴートは繊維がきめ細かいながら適度なコシ感を持ちあわせているため、革を薄く漉き、製品として組み上げても、ハリ感のあるアイテムに仕上がります。
表面には手触りの良い、均一で細かいシボ(凹凸)がつけられています。シボの加工方法にはいくつかの種類が存在しますが、こちらは熟練の職人の手や機械を使用して揉み加工を施されたものです。揉み加工を施されたシボ革は、シュリンク(収縮)加工や型押し加工をされたシボ革と比べ、柔らかく自然で美しいシボが現れる事が特徴です。
ゴートレザーは耐久性に優れており傷が付きにくい皮革ですが、シボ加工をすることにより傷が付いても目立ちにくいという更なる利点が加わります。
アルランゴートはその発色の良さが魅力的な革でもあります。
通常、発色が良い皮革は化学薬品を使用したクロム鞣しをされていることが多いですが、アルランゴートは混合鞣しというクロム鞣しとタンニン鞣し両方を組み合わせた方法で鞣すことにより、ゴートレザーのきめ細かな革質を活かしつつ、際立って美しい色合いを出すことに成功しています。エイジングをし難い革ですので、美しい状態のまま長くお楽しみ頂くことが出来ます。
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